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【水戸岡鋭治先生監修】京都丹後鉄道のフラッグシップ「丹後の海」に乗ってみた ~2020/1/5 天橋立⑤~

※本文中の情報は取材日のものです。できるだけ最新の情報に更新するよう努めてまいりますが、お出かけの際には各自で最新情報をお調べいただきますようお願い申し上げます。

天橋立旅行記事一覧

miyakoji-cityliner.hatenablog.com

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目次

特急「はしだて8号」で帰路へ

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KTR8000形「丹後の海」

天橋立観光後、特急「はしだて8号」で京都へ帰りました。「はしだて8号」に使用されるのは京都丹後鉄道のフラッグシップ車両である、KTR8000形「丹後の海」。今回はこの「丹後の海」の車内や乗り方を中心に紹介させていただきます。

一度、私の運営するライブドアブログみやこ路のシティーライナー 鉄道日記」にて「丹後の海」の面白い点について鉄道マニアの視点から取り上げたことがありましたので、リンクを貼っておきます。

blog.livedoor.jp

タンゴディスカバリー」から「丹後の海」へ

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KTR8000形「タンゴディスカバリー」 2017年ごろに走行中の普通列車から筆者が撮影。筆者が「タンゴディスカバリー」を撮影したのはこの一度きりだった。

 このKTR8000形は「タンゴディスカバリー」の愛称で1996年にデビューし、福知山線系統の特急列車や「タンゴレインボー」という北近畿タンゴ鉄道(現在の京都丹後鉄道)線内急行列車として使用されました。1999年の舞鶴線電化に伴うダイヤ改正でKTR001形「タンゴディスカバリー」と一部運用が入れ替えられ、京都発着の嵯峨野線系統の特急に使用されました。2011年まではJR線直通特急には「タンゴディスカバリー」という車両の愛称と同じ列車名の特急に使用されていましたが、ダイヤ改正以降は車両はそのままに「まいづる」「はしだて」で運用されています。同時に、2011年3月から北近畿タンゴ鉄道線内運転の連絡特急「たんごリレー」にも使用されてます

2015年11月から2017年5月にかけて一編成当たり約8000万円の大規模なリニューアル工事を行いました。それがこの「丹後の海」です。丹後の美しい海を想起するような、「海の京都」をイメージした車両を導入したいという願いから、JR九州ななつ星in九州九州新幹線800系を始めとするJR九州のほとんどの車両のデザインを手がけたインダストリアルデザイナーの水戸岡鋭治先生がデザインを依頼されました。車体色を藍色メタリックとし、丹後の美しい海を想起していただけるデザインになっています。

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この丹後あかまつ号水戸岡鋭治先生のデザイン

京都丹後鉄道では「丹後の海」のほかにも丹後あかまつ号丹後あおまつ号、丹後くろまつ号という3つの観光列車、更には一部の一般形車両も水戸岡鋭治先生のデザインによってリニューアルされています。

木のぬくもりと丹後の自然豊かな風景が感じられる車内

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木材を多用した車内


客室天井と壁は白樺、床はナラ、座席は楓、それぞれに合った木を使用しています。クールな外観とは一転し木のぬくもりが感じられる車内。なんとなく家庭的な温かみを感じます。帰りの列車は乗車率が高く、詳しく客室内を見ることはできませんでしたが、写真の雰囲気でなんとなく分かっていただけたのではないかなと思います。これはリビングルームや書斎、レストランをイメージしたものだそうです。「海の京都」をイメージされたとのことですが、どちらかというと船の客室の雰囲気の方が近い気がします。

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フリースペースには大型のソファーが置かれている

2号車となるフリースペースは、「タンゴディスカバリー」よりも広い空間に改装されました。当初、このフリースペースの入り口にはのれんがかけられていたものの客室からLEDの電光掲示板が見えないと苦情が寄せられたため、撤去されました。後期にリニューアルされた車両はこの点は改善されており、電光掲示板の移設で対応されています。フリースペースには大型のソファーが置かれ、普通の客席のリクライニングシートには敵わないものの通勤型電車に比べるとはるかに座り心地が良いものが置かれています。自由席が満席のときにはフリースペースに沢山の人が集まりソファーに腰を掛けておられます。その光景はまるで通勤電車のようです(笑)

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運転室は半室型になっているので、運転台向かって右側には運転室と客室を仕切る窓がない

運転席や大きく広がる展望窓には格子がはめられた“和”を感じさせる空間に仕上がっています。運転台は半室型になっており、運転台右側には運転室とフリースペースを仕切る窓がありません。窓にさえぎられることなく、前面展望を楽しむことができます。

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ソファーに座りながらの前面展望

前面展望はこんな感じ。空いていたのでソファーに座りながら前面展望を楽しみました。日没後だったのであまり景色は良く見えませんでしたが…。他編成との併結時にはここを通り抜けて他の車両に行き来できるようになっています。

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天井部分に、お椀型の金箔飾りを設置

天井部分に、お椀型の金箔飾りを設置されています。一般に曲面への「箔押し」は難しい技術とされますが、京都表具協同組合が制作に全面協力、箔と箔の継ぎ目を綺麗に揃え、接着と表面のコーティングに自然素材の「膠(にかわ)」を使用して化学変化を抑えるなどの工夫がされました。なお、改造第一号のKTR8011編成にはこの金箔飾りは設置されていません。

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トイレは洋式

トイレは洋式トイレです。リニューアル時に壁や床をやりかえているためか、清潔感を覚えます。

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トイレの壁に絵が

トイレの壁には絵がかけられており、気持ちを落ち着かせます。

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男性用トイレ

男性用トイレはこんな感じ。トイレのつくり自体は一般的です。

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デッキ部にも数々の絵がかけられている

デッキにも沢山の絵がかけられています。これは天橋立の旋回橋付近をイメージした絵でしょうか?

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天橋立駅で購入した鯖寿司

天橋立駅では駅弁こそは売っていませんでしたが、売店で鯖ハーブへしこ寿司を購入。ハーブがしっかりと効いた味で美味しかったです。

座席にはインアームテーブルと背面のテーブルの二つのテーブルがあり、両方を展開して食事をすることができます。また、ドリンクホルダーが取り付けてありますのでテーブルを出さなくても飲み物を置くことが出来ます。

「丹後の海」に乗ってみよう

「丹後の海」使用列車は以下の通りです。

なお、多客期などには一部列車がKTR001形「タンゴエクスプローラー」で運転される場合があります。その際には京都丹後鉄道公式ホームページに車両変更のお知らせが掲載されますのでご覧ください。
特急券は各券売機、駅窓口で発売しています。自由席特急券については、京都丹後鉄道の各駅の券売機または有人駅窓口で、指定席特急券については、京都丹後鉄道の各有人駅窓口で買うことができます。また、JR直通列車に関してはJRのみどりの窓口で買うこともできます。
 

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