【舟屋を海の上から見学】伊根湾めぐり遊覧船の旅 ~2020/1/5 天橋立④~
天橋立旅行記事一覧
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目次
- 天橋立旅行記事一覧
- 天橋立観光には打ってつけ!海の京都 天橋立・伊根フリーパス
- 伊根へのアクセス方法
- いざ、伊根湾めぐり遊覧船に乗船
- 船のデッキから伊根の景色を満喫!
- 最後に
- 伊根湾めぐり遊覧船の基本情報
天橋立観光には打ってつけ!海の京都 天橋立・伊根フリーパス
今回、天橋立観光で利用したのは写真の海の京都 天橋立・伊根フリーパス。京都丹後鉄道が乗り放題になっているほか、傘松公園や伊根湾めぐり遊覧船なども無料になっています。天橋立を観光するのにはお勧めの切符です。
このフリー切符、舟屋で有名な伊根まで行くことが出来るようになっています。今回はそんな伊根を手軽に海上から見学することが出来る、伊根湾めぐり遊覧船を紹介します。
伊根へのアクセス方法
伊根へのアクセスは丹海バスを利用します。宮津駅、天橋立駅から利用することが出来ますが、【股覗きで有名】天橋立がよく見える傘松公園 ~2020/1/5 天橋立③~ - 鉄道ファンが行くお出かけ雑記で紹介した天橋立観光船で一の宮桟橋へ行き、天橋立ケーブル下からバスを利用するのがおすすめです。私はケーブルで傘松公園を訪れたのち天橋立ケーブル下からバスに乗り伊根を目指しました。注意点はバスは1時間に一本程度しか運転されていないということ。事前に時刻表で確認しておく必要があります。伊根湾めぐり遊覧船の乗船場である日出桟橋乗船場の最寄りのバス停は「伊根湾めぐり・日出」。バス停の目の前が乗船場なので迷うことなく乗船することが出来ます。宮津駅からの乗車時間は約50分です。バスの運賃は宮津駅・天橋立駅から400円、天橋立ケーブル下からは200円です。先ほど紹介したフリーパスにこのバスの運賃も含まれているので、フリーパスを利用されている方は追加料金を払う必要はありません。宮津駅または天橋立駅から伊根湾めぐり・日出停留所、伊根停留所までを直接結ぶ快速観光バス「ぐるっと丹後周遊バス」を利用することもできますが、運行期間が限られているかつ土日祝日のみの運行となっているようです。
また、自家用車でも行くことが出来ます。京都縦貫自動車道・綾部宮津道路の与謝天橋立ICを降りてすぐにある信号を右折して国道176号線に入り、少し先にある消防署前の交差点を左折して国道178号線に入りしばらく走り進めた先にある、日出の交差点を右折して少し走り進めば右手に伊根湾めぐり遊覧船があります。
いざ、伊根湾めぐり遊覧船に乗船
船は天橋立観光船と同じように1階が客室とデッキ、2階が完全にオープンなデッキになっています。私は終始2階のデッキで景色を眺めていました。乗船した船は最終便で、日没に近かったためか少し寒かったですが伊根の眺めを満喫することが出来ました。遮るものなく360°周囲を見渡せると、その場所の空気、雰囲気を体全体で感じ取ることが出来ます。
伊根湾めぐり遊覧船の2階デッキではカモメに餌をあげることが出来ます。出航前から手すりの上でカモメが待ち構えていましたが、私と同じ便に乗船したのはあと老夫婦のみ。餌はもらえないと悟ったのか飛び立ってしまいました。
船のデッキから伊根の景色を満喫!
船は約25分かけて湾内を一周します。終始、自動音声による観光案内が流れていましたのでそれに耳を傾けつつ、気になった景色をカメラに収めていきました。
伊根湾内にてブリをはじめ、マダイ、カンパチなどの養殖が行われています。船からは養殖場の様子を見ることが出来ます。伊根湾は観光地化され毎年沢山の人々が観光で訪れますが、今でも人々の生活が営まれていることを感じさせます。
赤い灯台が湾の端っこに見えます。これはガンジャが鼻の赤灯台と言うそうです。港町に赤い灯台。伊根の大きな一つのハイライト。遠くからでもよく目立ちます。
伊根がここまで有名な観光地になった理由。それは、全国的に見ても大変珍しい舟屋の町並みがあること。舟屋とは、1階が船を泊めておく場所で2階は住居スペースとなっている建物のこと。かつては伊根には道路が通じていなかったそうで車はつかえずどこに行くのにも船。町の中を歩くための道さえはあったものの伊根から出るためには船が必需品だったそう。私たちが車を日常的に使うように、伊根の人たちは船を自家用車のように利用していたようです。今では船が大型化して舟屋に船を泊めておくことができなくなりましたが、道路が開通して車で町まで出られるよう便利になったそうです。かつてはすべての舟屋に漁師の方が住まれていましたが、現在では一部の舟屋を改装して民宿のような宿泊施設として使われている舟屋もあるそうです。
伊根湾めぐり遊覧船からは湾を囲むように並ぶ舟屋の数々をじっくり見ることが出来ます。それら一軒一軒は少しずつ違った形をしているのでそれらの違いを見つける楽しさもあります。この舟屋群は重要伝統的建造物保存地区に指定されています。
今でも伊根では漁業が盛んです。写真は伊根の漁業組合の建物です。
伊根湾の入り口には青島が浮かんでいます。青島は自然の防波堤の役割を担っているため、伊根湾内の波は穏やか。そのおかげで伊根では舟屋の文化が発展したともいえます。青島の名前の由来は、島が常緑樹に覆われており青黒く見えるからだそう。伊根湾内から青島を見ると一つの島のように見えますが、実は2つの島で間には橋が架かっています。どちらも無人島です。古来より伊根浦を守り続けてきたこの青島ですが、古来より”神が宿る島”、”聖なる島”とされ信仰の対象にもなってきました。島内には蛭子神社があり、周辺の漁民たちの信仰の対象とされてきました。今でも、伊根祭やおべっさんといった祭礼の際には船で青島に渡った人々が蛭子神社に参拝します。
船は湾内を左回りで進んでいきます。乗船時間の25分はあっという間。湾内を一周し、青島に近づいたかと思えばもうすぐに終わりです。
私が乗船したのは最終便だったので桟橋に着くころには丁度日没の時間。少し曇り気味の天気だったのであまり綺麗には見えませんでしたが、夕焼け空をバックに桟橋に到着します。海に反射する夕焼けがなんとも幻想的です。
下船後、バスが来るまで少し時間があったので写真を一枚パシャっと。山を背景に養殖場を入れて撮影してみました。実は山を背景に海を撮影することが出来る場所って意外と少ないようで...。霞がかった山々と夕日が反射する雲が心を落ち着かせます。
最後に
今回は時間の都合から伊根観光は伊根湾めぐり遊覧船に乗船しただけになってしまいましたが、伊根には舟屋を見学することが出来る施設などもあります。伊根だけでも十分一日を過ごすことが出来そうな場所です。舟屋の民宿も興味がありますしね。日本を代表する舟屋が連なる町並みを楽しむことが出来る伊根にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?伊根町観光協会のHPのリンクを貼っておくので興味を持たれた方はぜひご参照ください。
伊根湾めぐり遊覧船の基本情報
名称 | 伊根湾めぐり遊覧船 |
所在地 | 日出桟橋乗船場(京都府与謝郡伊根町字日出11) |
アクセス |
天橋立駅から路線バスで約1時間 京都から天橋立・伊根ライナー(期間限定) 約2時間50分 与謝天橋立ICから国道176・178号線経由で約30分 |
営業時間 |
2019.10/28~2020.4/28 9:00~16:00 2020.4/29~2020.10/25 9:00~16:30 |
運航間隔 |
毎時0分、30分毎に運航(約25分周遊) 繁忙期、多客時には15分毎に運航いたします。 |
利用料金 | 大人800円 子供400円 |
乗船人数 | 150人(冷暖房完備) |
問い合わせ先 | TEL:0772-32-0009 |
HPアドレス | https://www.inewan.com/ |