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【丹後の鉄道がよく分かる!】丹後山田駅資料室 2020/3/29 加悦⑧

※本文中の情報は取材日のものです。できるだけ最新の情報に更新するよう努めてまいりますが、お出かけの際には各自で最新情報をお調べいただきますようお願い申し上げます。

1985年まで丹後ちりめんやニッケル鉱石の輸送、更には旅客輸送を担い丹後、そして日本の発展に貢献してきた加悦鉄道。本ブログではその加悦鉄道の保存施設について、また当時活躍していた車両についての紹介を行ってきました。今回は、そんな加悦鉄道の玄関口「丹後山田駅」について迫ります。

これまでの加悦鉄道に関する記事を読んでいただくとより理解しやすい内容になっています。過去の加悦鉄道関連記事はこちらです。

 

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丹後山田駅とは

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与謝野駅の駅名票と桜

ホーム上の桜が印象的な与謝野駅。西舞鶴から豊岡までを結ぶ国鉄(→JR西)宮津線の駅で、丹後山田駅と呼ばれていました。国鉄民営化から3年後の1990年の宮津線第三セクター北近畿タンゴ鉄道」に移管され、丹後山田駅野田川駅に、そして2015年にWILLER TRAINSが運営する京都丹後鉄道に移管され与謝野駅となっています。

そんな丹後山田駅ですが、1985年まではここから小規模な私鉄、加悦鉄道が分岐していました。終点の加悦まで5.7㎞。加悦鉄道にとってこの丹後山田駅は起点であり、加悦地区の住民にとっては国鉄に乗車して遠くへ出かけるための重要な乗り継ぎ駅でした。当時の丹後山田駅、そして宮津線の様子を今に伝えてくれるのが「丹後山田駅資料室」です。

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与謝野駅

駅舎は公民館のような印象を受けました。ちなみに写真ではタクシーの後ろ側にはバス乗り場があり、ここから加悦SL広場までバスで行くことが出来ます。また、かなり大きなロータリーがあるので自家用車も余裕で駐車することが出来ます。

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丹後山田駅資料室の入り口

駅舎入って左側に待合室があり、その奥に丹後山田駅資料室があります。

与謝野駅の管理は与謝野町が行われていますが、この丹後山田駅NPO法人加悦鐵道保存会が管理されています。

加悦鐵道保存会については過去記事で詳しく取り上げていますのでそちらをご閲覧ください。

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丹後山田駅資料室の様子

さて中に入ってみましょう。

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電話

写真は加悦鉄道で使用していた電話機ですが、このほかにも加悦鉄道で使用していた道具類、国鉄宮津線に関する展示品などが壁沿いのガラスケースに並べられています。

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時刻表

丹後山田駅の発車時刻表ですが、国鉄時代には急行も停車していたほどの重要な駅でした。特に興味深いのは宮津線内は普通列車でも舞鶴線山陰本線では急行丹後として運行していた列車と宮津線内も急行で全区間で急行として運転されたものの2種類があることです。今でもこれらの列車が特急「たんごリレー」「はしだえ」と種別や列車名。使用車両を変えつつ京都まで一本で結ばれています(京都まで行くのは「はしだて」のみ)。

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駅スタンプ

国鉄→JRの駅でしたので駅スタンプがきちんと設けられていました。デザインは大江山をイメージしたものだったようです。大江山でスキーをしている人が描かれていますね。

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配線図

写真は加悦鉄道現役当時の配線図。今では2面3線に縮小されてしまっていますが、当時は3面5線に貨物ホームなどもありかなり広い構内を持ち合わせていた様子。この配線図で当時の情景を確認してから、当時の様子を今の風景と照らし合わせながら見てみたいと思います。なお、配線図以外にもNゲージを用いて丹後山田駅を再現した、ジオラマ展示が行われています。

 

基本情報

名称 丹後山田駅資料室
所在地 京都府与謝郡与謝野町字下山田1332番地
開館日 毎日
料金 無料
駐車場 あり
アクセス 京都丹後鉄道与謝野駅駅舎内
時間 8:00~17:00
問い合わせ先 0772-42-3202
HPアドレス

http://kayatetsu.web.fc2.com/station.html

http://trains.willer.co.jp/station/yosano/

 

加悦鉄道が営業していたころの遺構

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貨物ホーム跡

駅構内が縮小された部分は加悦鉄道廃線跡を転用したサイクリングロードの末端部分や農地などに転用されていますので当時の様子をたどることはできませんでした。

しかし、先ほどの配線図にもあった貨物ホームですが、保線基地に転用されているものほとんどそのままです。貨物ホームの屋根までそのまま残っています。貨物ホームを見ることが出来る機会はなかなかないのでこの駅はかなり貴重な存在です。

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保線用の車両が停車中

訪問時にはバラスト運搬用の車両のようなものが停車していました。

 

最後に

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与謝野駅に入線する普通列車

貨物ホームを眺めていると西舞鶴方面から普通列車がやってきたので撮影。KTR700形709号のようです。ラッピングがされていました。

与謝野駅に併設されている丹後山田駅資料室。数々の資料が展示されており、往年の丹後地区の鉄道を詳しく知ることが出来ます。京都丹後鉄道に乗車の際には途中下車して見学してみるのはいかがでしょうか。また、与謝野駅から加悦鉄道の廃線跡を転用したサイクリングロードが加悦まで伸びています。サイクリングを通じて加悦鉄道を知る旅というのもいかがでしょうか。

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