100%タンゴエクスプローラーを見る方法 2020/6/7 舞鶴③
1990年代に登場した、京都丹後鉄道の「タンゴエクスプローラー」。以前私のブログでも紹介いたしました通り、現在では繁忙期の数少ない臨時運用のみでなかなか走行する機会はありません。それでも、どこかレトロチックで先進的なあの「タンゴエクスプローラー」を見たい!という方はどうすれば良いのか。このブログを読めばわかります。
miyakoji-cityliner.hatenablog.com
以前もご紹介したと思いますが、京都丹後鉄道についてもう一度復習。福知山と宮津を結ぶ宮福線と西舞鶴から宮福線との接続駅である宮津や日本三景天橋立の最寄駅・天橋立駅を経由して豊岡に至る宮津線の2線から成り立っています。宮津線の宮津より西舞鶴寄りを宮舞線、豊岡寄りを宮豊線と呼ぶこともあります。以前は沿線自治体によって運営されていた北近畿タンゴ鉄道によって運営されていましたが、鉄道運行事業が北近畿タンゴ鉄道からWILLER ALLIANCEの子会社であるWILLER TRAINS(京都丹後鉄道)に譲渡され運行を開始しました。
そんな京都丹後鉄道で「タンゴエクスプローラー」と言えばどちらかというと日陰者の存在。水戸岡デザインの「丹後の海」や観光列車の「赤松」「青松」「黒松」などが花々しく活躍する中で、「タンゴエクスプローラー」は車庫で次がいつなのか分からない活躍のときを待ち続けているのです。というわけで、車庫に行けば必ず「タンゴエクスプローラー」に会えるはずというわけで、西舞鶴駅に併設されている(どちらかと言えばこちらの方の規模が大きい)車庫に行ってきました。
西舞鶴駅はJR舞鶴線と京都丹後鉄道の共同使用駅ですが、地域の施設としての役割も強く地域住民のコミュニティスペースや西舞鶴の観光案内の役割も果たしているため3階建ての大きなビルディングになっています。建物は前面ガラス張りで立派な印象を受けます。新幹線がやってきてもおかしくなさそうです。
そんな西舞鶴に到着して左(駅舎正面向かって右)側には京都丹後鉄道の車庫が広がっています。
まず初めに目に留まったのは縦列に停車したKTR8000形「丹後の海」。私が訪れた際には新型コロナウイルスによる減便の影響で運用が減少していたので、このような光景を目にすることができました。
車庫の横はすぐにプラットホームですので、ホームに停車する車両と留置線で留置中の車両の両方を一気に見ることが出来ることもあります。
ホームに沿って少し歩くと検車庫の近くまで近づくことができます。
いい感じに古びてて趣がありますね。
近づいてみると「あかまつ」「くろまつ」「あおまつ」の京都丹後鉄道三大観光列車の面々が縦列に停車していました。こちらも新型コロナウイルスの影響でリストラされている模様です。3台が一列に並ぶ珍しい光景を目にすることができましたが、なんとも複雑な気分です。
「あかまつ」などが留置をしている左隣の線路では803号車の洗車の真っ最中。鉄道イベントなどで洗車される車両に乗車して、洗車の様子を車内から見学したことはありましたが、車外から洗車を見るという機会はあまりなかったので新鮮な光景でした。
運が良ければ作業の様子なんかも外から見れたり…するかもしれませんね。
さて、検車庫の横の道を京都丹後鉄道の敷地沿いの歩いて宮津・豊岡方面に進みます。徒歩5分ぐらいでしょうか?軽く歩くとKTR001形「タンゴエクスプローラー」が見えてきます。
ちょうど踏切があるのでそこからよく観察することが出来ます。
踏切からは西舞鶴駅の全体を見渡すことが出来ます。駅の大半の施設をJRが占めていますが、左の部分は京都丹後鉄道の管轄となっています。
KTR001形は駅の敷地の端に停車していますので、公道から比較的よく見ることができます。
駐車場側からだと駐車している車がある関係で上手く写すことが出来ませんでしたが、踏切からだと編成全体を記録することができました。
KTR001形「タンゴエクスプローラー」は2編成在籍しており、もう1編成の居場所を確認することはできませんでしたが、1編成は確実にこの場所にいますので簡単に撮影することが出来ます。
ただ、私が撮影した方の編成についてはエンジンが撤去されているという噂もあり、KTR001形「タンゴエクスプローラー」が今後定期列車として使用される可能性は低いのではないかと思います。私が年明けに乗車したほうの編成は、ややくたびれた感は否めないものの、バリバリ元気な姿を見せていましたので…今後のKTR001形「タンゴエクスプローラー」の動向に目が離せません。
ちなみにこの踏切から京都丹後鉄道の車両も写すことができます。障害物がかなり邪魔ですが…。
KTR001形「タンゴエクスプローラー」を見たくなったとき、西舞鶴駅に訪れる機会があったときにはぜひ見に行ってみてください。
参考までに私がKTR001形「タンゴエクスプローラー」を撮影した踏切までのアクセスを添付しておきます。