【一度は乗りたい】近鉄の観光特急「しまかぜ」の魅力&確実に乗る方法 2020/11/22-23 伊勢志摩①
2013年に執り行われた伊勢神宮の神宮式年遷宮に合わせて登場した、近鉄の観光特急しまかぜ。1990年代以降、近鉄特急の利用客数や伊勢志摩方面の観光客数が減少傾向にあるなかで、より活性化させようとの狙いで誕生しました。
登場から約8年が経過した今でもその人気は衰えず、しまかぜのチケットを確保するには困難を極めるほど。今回はそんな観光特急しまかぜの魅力を改めて紹介するとともに、しまかぜのチケット確保のコツまで一気にご紹介します。
目次
- 魅力①しまかぜはアクセス便利な3つのターミナルを発着
- 魅力②快適なプレミアムシートが並ぶプレミアムシート車両
- 魅力③個室で便利なグループ専用車両
- 魅力④アテンダントさんによる車内販売と記念乗車証
- 魅力⑤カフェ車両でお食事&Tea Time
- 確実に乗車する方法!!
- 最後に…
魅力①しまかぜはアクセス便利な3つのターミナルを発着
しまかぜは賢島から大阪難波、京都、近鉄名古屋を毎日1往復ずつ運行されています。*1大阪難波、京都、近鉄名古屋をそれぞれ10時台に発車し、夕方の18時前後に到着するようなダイヤが組まれています。これは近鉄沿線以外の方にも利用してもらうためで、例えば東京を8時台発の新幹線に乗ると、近鉄名古屋10:25発車のしまかぜに乗り換えることができます。同様に京都駅は山陰方面や北陸方面からの利用を想定したダイヤ設定となっており、近畿圏や東海以外からも利用することができます。
魅力②快適なプレミアムシートが並ぶプレミアムシート車両
しまかぜで使用される50000系電車は6両編成で両端2両の合計4両がしまかぜで標準的なプレミアムシートが並ぶプレミアムシート車両となっています。両端の先頭車は床が720 mm高くなっているハイデッカー構造で、ダブルデッカーの2階席に近い高さからの眺望が楽しめます。一方の中間車両はバリアフリーに対応した平屋構造となっています。また、窓は先頭車両、中間車両ともに上下方向に拡張されていますので、開放感あふれる大きな窓から流れゆく車窓を楽しむことができます。
プレミアムシートはふくらはぎを支える電動式のレッグレストが装備されており、シート背もたれにエアクッションを設置し、腰部の硬さを調整するランバーサポート機能やリラクゼーション機能も備えています。私は京都から賢島まで約2時間利用したのですが、疲れ知らずで超快適。しずみ込むような座り心地で、いつまでも座っていたい、そう感じるような座席でした。
また、近年の特急形車両には欠かせないコンセントもあります。カメラの充電を忘れたとしても車内で充電しておけば大丈夫!
魅力③個室で便利なグループ専用車両
グループ専用車両には2種類の個室と3室のサロン席があります。一番人気なのは写真の和風個室で掘りごたつ式になっているのが特徴です。
こちらは洋風個室。どこか懐かしい雰囲気のある個室の内装となっています。個室の店員は4人ですが、ソファには6人まで座ることができるので別にプレミアムシートを2人分確保すれば6人での利用も可能だとか。
洋風個室には鏡台風の簡易的なテーブルが設けられています。簡単な化粧直しができそうですね。
また、両方の個室に共通することですが、モニターが設置されており前面展望などの映像を楽しむことができるほか、のちの紹介するカフェカーで提供される食事を個室まで運んできてもらい、個室から出ることなく楽しむことができます。
プレミアムシートは少々厳格な雰囲気がありファミリー向けとは言い難い側面もありますが、個室だと子供が騒いだとしても周りに迷惑がかかることがないので、ファミリー連れにおすすめです。なお、個室は3人以上で利用することができます。
グループ専用車両には個室のほかにコンパートメントタイプのサロン席があります。欧州の車両のような雰囲気が味わえます。こちらは定員6人で、4人から利用することができます。
私が利用した際は祖父母世代、親世代、孫世代の3世代で利用している方が多い印象でした。こちらも個室と同じく子供連れのファミリーにおすすめです。
魅力④アテンダントさんによる車内販売と記念乗車証
観光特急「しまかぜ」では近年減少傾向というかほぼ消滅したと言って等しいアテンダントさんによる車内販売が行われています。また、アテンダントさんからは乗車後すぐにおしぼりと記念乗車証をいただくことができます。
魅力⑤カフェ車両でお食事&Tea Time
「しまかぜ」には今では少なくなった食堂車としてカフェ車両が連結されており、車内でお食事やケーキを楽しむことが出来ます。
海幸ピラフは様々な魚介類を食べることが出来ます。こちらはカフェ車両以外でも自分の座席に持ち帰って食べることもできます。
「しまかぜ」は停車しませんが、途中松阪駅を通過します。松阪と言えば、松阪牛。「しまかぜ」の車内ではその味を堪能することが出来ます。
なお、カフェ車両のメニューは個室でオーダーすると部屋までアテンダントさんに運んでいただき、室内で食べることもできます。個室利用時はぜひ利用してみてください。
確実に乗車する方法!!
ここまで紹介してきた「しまかぜ」ですが、豪華な車内設備、丁寧なサービスでかなり人気があります。さぞかし、予約が取りにくいのでは…と思われるかもしれませんが大丈夫!確実に乗る方法を伝授します。
①旅行会社のツアーに申し込む
一番確実なのがこの旅行会社のツアーに申し込む方法。「しまかぜ」利用と書かれたツアーに申し込むと100%乗車することが出来ます(列車運休時を除く)。
②発売と同時に予約する!
近鉄では乗車日の1か月前(現在は新型コロナウイルスの影響で2週間前から)の10時30分から特急券の発売を開始します。それと同時に特急券の発売駅もしくはインターネットの専用予約サイトから予約するとかなりの確率で予約することが出来ます。個室や先頭などといった座席は狙っている人が多く、この方法では予約できないことも…。確実に乗車するには2号車か5号車のプレミアムシート車両がおすすめです。
③短い区間で乗車する
「しまかぜ」に乗る多くのお客様は大都市と伊勢志摩を行き来するために乗車します。そのため、大阪難波発着や京都発着の列車では大和八木~伊勢市が一番混雑します。満席でもそのほかの区間では座席が空いていることが多く、どうしても乗車したいのであれば、京都~大和八木などで乗車することが出来ます。また、賢島から伊勢神宮へ移動したい!といった伊勢志摩地区の移動で乗車するのも便利です。
※個室は区間の利用制限があるので注意が必要です。
最後に…
観光特急「しまかぜ」の魅力と確実に乗車する方法を紹介してきました。皆さんもぜひ、伊勢志摩へお出かけの際は「しまかぜ」に乗ってみてください!