鉄道ファンが行くお出かけ雑記

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鉄道ファン的「博物館明治村」攻略法 ~久しぶりに出かけるなら絶対ここ! ~

※本文中の情報は取材日のものです。できるだけ最新の情報に更新するよう努めてまいりますが、お出かけの際には各自で最新情報をお調べいただきますようお願い申し上げます。

はじめに

外出自粛が続くと毎日が同じ生活が続いてしまい退屈な日々を過ごしています。私のような旅行を趣味の対象としている人には苦痛で仕方ありません。そんな毎日を過ごしていたわけですが、5月14日に39県で、5月21日に大阪、神戸、京都で、そして25日には全国で緊急事態宣言が解除されました。6月1日からは再開を予定しているところ施設が多数見られるなど、少し日常が取り戻すことできそうです。しかし、北九州や北海道では再び感染者数の増加が見られるなど予断を許さない状況でもあります。新しい生活様式を取り入れ、しっかりと新型コロナウイルス感染防止対策を講じつつ、6月からは再び外出できればなと思います。

本ブログでは「久しぶりに出かけるなら絶対ここ!」企画として、過去に私が訪問したなかで、久しぶりのお出かけ先として読者の皆様におすすめしたい観光地や観光施設を紹介したいと思います。また、それぞれの施設で取り組まれている新型コロナウイルス防止対策についてホームページからの情報となりますが紹介していきたいと思います。皆様の久しぶりのお出かけが素敵なものになりますよう本ブログが助けになれば幸いです。

 

目次

※掲載の写真は私が2017年に訪問した際に撮影したものになります。見にくい点があるかもしれませんが ご了承ください。

 

博物館明治村ってどんなとこ?

さて、今回ご紹介するのは愛知県犬山市にある博物館明治村です。明治時代をコンセプトとした野外博物館、またはテーマパークとして知られています。歴史的建造物の多さや日本のテーマパークで第三位の敷地面積を誇るほどの広大さからドラマ撮影やアニメのモチーフとしても使われています。

第二次世界大戦後、急速な経済発展の陰で失われつつある明治時代の建築物の歴史上にも文化芸術上にも価値があるものを末永く保つために財団設立を構想したのが「明治村」の発端です。

価値ある建物は元の場所でそのまま保存することがベストですが、土地開発の妨げとなるため移設しほぞんしていくための施設として1962年に財団法人が設立されました。名鉄が用地の寄付をはじめ財政面で全面的に援助し、1965年3月18日に犬山市入鹿池のほとりにオープンしました。

移設された施設は67件(鉄道車両も含む)で、うち11件(14棟)が重要文化財に登録されており、そのほかの建物でもほとんどが登録有形文化財に指定されています。

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三重県庁舎

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歴史的建造物が立ち並ぶその様子は当時の町並みを思い起こさせる


明治時代の鉄道に乗ってみたい!「陸蒸気」に乗ろう

1872年10月14日新橋ー横浜間に鉄道が開業し、日本の鉄道網が今日まで発展してきました。今ではコンピュータによる制御を多用した運行スタイルがとられていますが、もちろん黎明期の日本では手作業による運行が行われていました。明治村はそんな頃の鉄道を楽しむことができる数少ない施設でもあります。

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明治村蒸気機関車列車

 明治村の「なごや」駅と「とうきゃう」駅の約800メートルを5分かけて連日運行しています。村内の移動手段としての役割も担っていることが特徴です。

 

陸蒸気による旅を楽しんでみよう

私は「とうきゃう」駅から「なごや」駅まで利用しましたのでその時の様子をお伝えしたいと思います。

実際の鉄道と同じように発車時刻が決まっていますので、それまでに駅に行っておくことが必要です。一本逃すと30分後…となりますので注意が必要です。また、蒸気機関車の運行は木・金・土・日曜日の週に4日間だけですので、訪問日を決める際にはこのことも念頭に入れておかなければなりません。

 

駅に行くとホーム向かって右側の緑の中から蒸気機関車列車がやってきました。古典的で小型の蒸気機関車の後ろにはマッチ箱のような小さな客車が3両連結されています。

ここでは保存運転に使用される車両たちを詳しく見ていきましょう。

明治村で活躍する蒸気機関車たち

明治村での保存運転に使用されている蒸気機関車は2両あります。私が訪れた際には「9号」が使用されていました。

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蒸気機関車9号

蒸気機関車9号は1912年に米国ボールドウィン社にて製造され、1913年より富士身延鉄道にて富士-大宮町(現:富士宮)間において使用されました。1936年、日本鋼管鶴見製鉄所(現在のJFEエンジニアリング鶴見事業所)に移籍・使用した後、1973年、明治村に譲渡されました。登場から100年以上が経過した今でも毎日訪れる沢山のお客様を載せて活躍しています。また、9号には「ジョージ9(ナイン)」の愛称が与えられています。

 

蒸気機関車12号というもう1両の蒸気機関車は1874年にイギリスから輸入され、新橋ー横浜間で使用されました。その後、尾西鉄道という名鉄の前身のひとつにあたる会社に譲渡され活躍し、名鉄(名古屋鉄道)合併後も使用されましたが、明治村蒸気機関車の保存運転が行われることになり、名鉄のグループ企業であるこの明治村にやってきたようです。鉄道省時代は23号→165号、尾西鉄道→名古屋鉄道では12号の車両番号が与えられていました。

 

毎日2両のうちどちらかが保存運転に使用されていますが、予備として使用していない方の車両は屋根のある車庫の中に留め置かれていました。残念ながら、車庫まで近づけないので、12号について撮影することはできませんでした。

 

客車も明治期の物を使用

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アーチ橋を通過するところを撮影

明治村で使用されている客車は3両あり、そのうちハフ11は青梅鉄道で「メ4」として使われた後、山形県の高畠鉄道に譲渡され「ハ2」となり、さらに秋田県雄勝鉄道で「ハフ11」として使用されました。また、ハフ13・14は新宮鉄道で使用され、同鉄道の国有化に伴い鉄道省の所属に、その後ハフ11と同様雄勝鉄道に移り、「ハフ13・14」となりました。

写真の真ん中の車両がハフ11で右がハフ14、左がハフ13になります。ハフ11のみ車体の構造が大きく違うことが見て取れます。

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車内の様子

車内にはまっすぐなロングシートが並びます。車体の狭さもあってか路面電車のような雰囲気です。ハフ13・14の2両はダブルルーフ構造という二重屋根構造になっていて上側の屋根と下側の屋根の間には明り取り用の小窓があります。

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駅に停車中の客車

ハフ13・14には写真のようにオープンデッキがあり、そこから乗り込むことになります。ハフ11はデッキから乗り込むタイプではなく、一般的な車体側面にドアがあるタイプです。

 

そういえば、先日取り上げました加悦SL広場で保存していた客車と似た構造をしていますね。

miyakoji-cityliner.hatenablog.com

 ぜひとも加悦鉄道の客車と比較してみてください。

両者とも、明治・大正時代に製造された車両なわけですから似ているのも当然なのかもしれません。しかし、これは技術力がまだ未熟であり欧米から輸入した技術をそのまま使用していたからオリジナリティある車両を作ることが出来なかったのか、客車をなるべく共通化することに意味があったのか、どちらかであろうことが推測されます。

 

 

蒸気機関車の位置を変える「機回し」を見学

終着駅に着いた列車は向きを変えて反対方向に走り出すことになるので、機関車の位置を変える「機回し」という作業をしなければなりません。この「機回し」という作業は客車で運転される列車には編成の前後に機関車を連結しない限り、必要不可欠な作業となります。この作業はブルートレイン(寝台列車の大半)は客車列車で運転されていましたので比較的最近まで見ることが出来ました。しかし、蒸気機関車は向きが決まっていますので蒸気機関車の向きを変える作業も必要をなってきます。この「機回し」の作業を動画で解説いたしましたのでそちらをご覧ください。


【方向転換】「機回し」ってなんだろう

 

出発進行!

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とうきゃう駅

東京駅を発車しました。隣のなごやまで0里5分の旅です。ちなみに私は5分というのがどれぐらいなのかは分かりませんが…コトコトと走り出しました。今の鉄道と比べるとその速度はかなり遅いですが、想像以上の爆速っぷりでした。遊園地の乗り物と違い実際にお客様を運んでいたわけですから、それぐらいの速度が出て当たり前と言えば当たり前です。客車の構造が簡素なためか現代の車両に比べて乗り心地は悪いですが、走っているということをしっかりと感じさせてくれるので「お客様を運ぶ」という鉄道本来の姿を楽しむにはもってこいの列車です。

 

運賃は大人500円、子供300円。子供は大人の半額…というわけではないようです。800メートル5分ではちょっと高すぎるような気もしますが、明治生まれの客車を明治生まれの蒸気機関車がけん引するという世界でも類を見ないことをやってのけているわけですから、維持のためにそれだけの運賃がかかって当たり前でしょう。保存運転はお客様を楽しませるだけではなく、文化財の保護と文化の継承というまた別の大きな目的もあります。

また、後述する市電と共通の一日券は大人800円、子供500円、村内を走る村営バスと市電との共通券は大人1300円、子供800円です。市電との共通券は市電と一回ずつ乗車するだけで元が取れるので、圧倒的にこちらの方がお得です。

 

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車内からデッキの外を見る

私は一番前に座ることが出来ましたので、蒸気機関車の走りっぷりを楽しむことが出来ました。名古屋駅までの道のりは新緑のトンネルの中を駆け抜けるので、窓からは心地よいい風が入ってきます。もちろん客車は非冷房。冬場以外は窓を全開にして走ります。

客車内は今の鉄道車両に比べるとかなり暗いですが、反対にそれが良い趣を出してくれています。

 

名古屋駅に到着

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なごや駅に到着するとすぐに機関車を切り離す

名古屋駅に到着するとすぐに機関車を切り離し、機回しの作業が始まります。

記念撮影の時間はあまりないので、東京駅の発車までの時間に済ませておくのが良いと思います。

 

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転車台で機関車の向きを転換

切り離した後、転車台の方まで進んでいき転車台で方向転換します。転車台の動力は人力ですので、二人がかりで転車台を回します。

 

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方向転換の様子はあまりよく見ることが出来ない

なごや駅の転車台は盛り土の上にあるので近くに行くことはできません。見学するならとうきゃう駅の転車台になります。

 

日本最古の営業用の電車、京都市

明治村には日本最古の営業用の電車である京都市電」の保存運転も行われています。

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京都市

1881年にドイツで世界で初めての電車の運転が開始されましたが、遅れること14年。ついに日本でも電車の運転が始まりました。

京都では水運のために大津から京都市内まで「琵琶湖疎水」を建設しました。京都市ではその水流を利用して水力発電を始めました。第4回内国勧業博覧会が1895年に京都で開催されることが決定し1893年に電気鉄道敷設許可が下り、1895年に開業することができたのでした。当時の発電設備は水力発電だけだったので、水力発電や琵琶湖疎水の設備のメンテナンスや修理を行う際は運休を余儀なくされたようです。

ちなみに日本で最初に電車が走ったのは1892年に東京・上野で開催された第3回内国勧業博覧会の会場内でした。そのため、京都電気鉄道は日本で初めての営業用の電車として知られるようになったのです。京都電気鉄道は京都駅近くから伏見までの約6.4㎞で開業し、岡崎公園で開催された第4回内国勧業博覧会の会場への「足」として活躍することになつたのです。

 

京都市電に乗ってみよう

明治村で保存運転されている京都市電は村内中央の市電名古屋駅から市電京都七条(明治村のメインストリート付近)を経由して入鹿池近くの市電品川燈台駅までを結んでいます。市電名古屋駅はSL名古屋駅の坂の下にあるので乗り換えることが可能です。

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市電名古屋駅には予備の車両が置かれていた

市電名古屋駅には予備の車両が置かれていましたので、記念撮影はそちらの方が撮りやすいと思います。

 

私は蒸気機関車列車で名古屋駅に着いた後、坂を下って京都市電に乗り換えることにしました。市電の発車時刻も決まっており、30分間隔で運転されています。SLとの接続も考慮されているようで、名古屋駅に着くとすぐに京都市電がやってきました。

動画は京都市電が市電名古屋駅に到着する様子です。


日本最古の電車が走る! 博物館明治村で活躍する京都市電

発車準備が完了するとすぐに発車となります。乗車時間は10分ほどです。

運賃は蒸気機関車とSLと同じく大人500円、子供300円。子供は大人の半額…というわけではないようです。また、SLとの共通の一日券は大人800円、子供500円、村内を走る村営バスとSLとの共通券は大人1300円、子供800円です。SLとの共通券はSLと京都市電を一回ずつ乗車するだけで元が取れるので、圧倒的にこちらの方がお得です。

 

市電名古屋を発車するとしばらく新緑の中を駆け抜けていきます。SLよりかは速度が遅く、1ノッチしか動力を入れないのでそこまで早くはありません。ですが、100年以上使われているモーターの力強い走りは今でも健在です。

 

中間駅の市電京都七条駅付近で少しだけ道路を走ることになります。

京都電気鉄道は開業後、急いで「電気鉄道取締規則」が作られましたが、当時は馬車ぐらいしか町中にはなく、電車が走ることによって道行く人との接触事故が発生する危険性があったので、電車には告知人が置かれることになり「先走り」が誕生しました。彼らは12歳から15歳までの少年で、通行人に危険な箇所があると運転台から飛び降りて電車の先を走り注意を促しました。夜間には堤燈を持って走るなど重労働の上危険なため、すぐに廃止されました。
開業後路線も拡張され、街を行きかう人々に親しまれた京都電気鉄道の市電は、市営電車の敷設に伴い、全面的に市に買収されました。ただし、京都市によって建設された路線の線路幅は1435mmと京都電気鉄道の線路幅1067mmよりも1.5倍ほど広かったので、線路幅を広げる工事が行われ、大型車が走るようになりました。ただし、京都駅から北野天満宮までを結ぶ北野線の改軌工事は見送られ、N電(NはNarrowのN)と呼ばれ京都で電車が走り始めたころの様子を廃線まで見ることができました。

 

市電京都七条駅を発車しすると入鹿池近くの市電品川燈台駅に着きます。

京都市電は電車なので方向転換のための入れ換え作業は必要ありませんが、ロリポールという集電装置の向きを変える作業が必要になります。

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ロリポールを回転させる

写真はトロリポールを回転させている様子で、トロリポールが架線から離れている様子がよくわかります。

 

明治村に保存されているそのほかの鉄道車両

明治村にはSLと京都市電のほかにも鉄道車両が保管されています。

鉄道局新橋工場と明治天皇昭憲皇太后御料車(鉄道記念物)

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鉄道局新橋工場

鉄道開業後、客車・機関車の国産化が進められました。それと同時に鉄道施設の国産化も行われました。1889年に建てられたこの鉄道局新橋工場は、日本で製作された鋳鉄柱、小屋組鉄トラス、鉄製下見板、サッシ等を組み立てたもので、屋根は銅板で葺かれています。イギリスから資材一切を輸入して造られた鉄道寮新橋工場に倣って、フィート・インチを設計寸法として造られていますが、国産鉄造建築物の初期の実例として、当時の我が国の技術水準を知る上でも貴重なものです。

 

工場内に保存される明治天皇昭憲皇太后御料車

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5号御料車

5号御料車は最初の皇后用御料車として製作された車輌です。全長16m余、総重量約22tの木製2軸ボギー車で、車内には帝室技芸員の橋本雅邦・川端玉章が描いた天井画、昭憲皇太后のご実家一条家の家紋の藤をあしらった布が椅子や腰張りに使用されているなど、華麗な内装がなされています。

 

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6号御料車

6号御料車は明治時代に製造された6両の御料車のうち一番最後のものです。車輌の全長は20m余、総重量約33.5tの木製3軸ボギー車です。この車輌は歴代の御料車の中でもっとも豪華な車輌といわれ、車内天井に張られた蜀江錦、御座所内の金糸の刺繍や七宝装飾、また螺鈿装飾、木画といわれる木象嵌など日本の伝統的な工芸技術の粋を集めたものといえます。

なお、この6号御料車は5号御料車とともに鉄道記念物に指定されています。

 

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3軸ボギー台車

一般的な鉄道車両は一つの台車に2つ車輪がついた2軸ボギー台車ですが、御料車は乗り心地をよくするために3つ車輪を付けた3軸ボギー台車を採用しています。

 

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双頭レール

これらの車両が保管されている線路も特徴があり、鉄道初期でしか見られなかった双頭レールが使用されています。レールは使用すると摩擦ですり減るので交換が必要になります。そこですり減ったレールを裏返すと再び新品のレールとして使用できるようにするという優れものです。しかし、片面を使用するとすり減りが早く反対に向けるとレールの高さが低くなってしまうことから実際に反対に向けて使用されることはなく、現在のように片面のレールが今日まで受け継がれているというわけです。

 

尾西鉄道蒸気機関車1号と六郷川鉄橋

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尾西鉄道蒸気機関車1号

尾西鉄道(名鉄の前身)が開業するにあたり、アメリカのブルックス社から購入した機関車です。形式は2B1とよばれる前輪2軸、動輪2軸、従輪1軸のタンク式です。尾西鉄道と名古屋鉄道が合併した際、この車両は名古屋鉄道の所有になり、その後新潟県信越二本木駅に隣接する日本曹達株式会社内の工場専用機として入替作業に従事していました。

 

この蒸気機関車1号は六郷川鉄橋と合わせて展示されており、日本で最初に鉄道が開通の後、複線化の計画と共に鉄橋への架け替えが進められ、日本最初の複線用鉄橋として、この橋が完成しました。開通式は、時の工部卿伊藤博文も出席して、盛大に行われたと伝えられています。

橋の全長は約500mで、本橋と避溢橋からなり、本橋部に長さ100feet(約30m)の錬鉄製トラス桁(ポニー・ワーレン型)六連が使われていました。当時のお雇い外人、土木技師ボイル(英人)の設計したもので、1875年英国リバプールのハミルトンズ・ウインザー・アイアンワークス社で製作され、輸入されたものになります。

 

名電1号形

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名電1号形

明治34年に製造され、明治40年まで名古屋電気鉄道において、市電車両 として使用されていた26人乗りの木製電車です。その後、札幌電気軌道が同車両を購入し、大正7年に札幌初の路面電車「29号」として使用を開始ました。昭和2年より札幌市が市電として譲り受け、昭和11年頃まで札幌市民の足として親しまれました。

 

まるで旅行気分!博物館明治村

 もちろん明治村には鉄道に関連するもの以外にも沢山の貴重な文化財が保存されています。

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帝国ホテル中央玄関

日本各地で活躍していた文化財の数々がここに集められているので、まるで旅行に行った気分になります。ゆっくりと一つ一つ展示物を見ていると丸一日かかってしまいます。長らく、外出自粛で家にいたお出かけ先としてもってこいの場所ということです。

時空を超えて明治時代の文化に触れあい、日本中を旅することが出来る博物館明治村。久しぶりのお出かけにいかがでしょうか。

 

博物館明治村の基本情報

名称 博物館明治村
所在地 愛知県犬山市字内山1番地
電話番号 0568-67-0314
休村日 HPで要確認
開村時間 時期によって変動・HP要確認
料金 https://www.meijimura.com/guide/price/
駐車場 あり※有料
アクセス 京都丹後鉄道与謝野駅駅舎内
HPアドレス

https://www.meijimura.com/

 

 

博物館明治村新型コロナウイルス対策

※公式ホームページより引用

 〇全スタッフが、出勤前に検温等の体調管理を徹底いたします。
 〇全スタッフが、接客中はマスクを着用いたします。ただし、熱中症予防の観点から、屋外で
  の作業(接客時を除く)は、マスクを外して実施いたします。
 〇村内全職場にアルコール消毒液を設置し、勤務中のこまめな手指の消毒を実施いたします。
 〇村内の展示建造物は窓を開放し、十分な換気を行います。
 〇飲食・物販店舗等のレジ付近に、飛沫防止用のシートを設置いたします。
 〇飲食・物販店舗等における金銭の受け渡し時には、トレーを使用させていただきます。
 〇飲食店舗の座席数を通常時より減らして営業させていただきます。
 〇SL・市電は、乗車人員を制限して運行させていただきます。なお、運行中は窓を開放して客車内の十分な換気を実施いたします。
 〇村営バスは、当面の間、運行を休止させていただきます。
 〇村内の店舗は、換気設備を常時稼働させるとともに、定期的に窓・扉の開放を行い、十分な換気を実施いたします。
 〇混雑状況により、ご入村や展示建造物のご見学を制限させていただきます。
 〇感染症の集団発生を防ぐ観点から、一部の催事・展示を中止・延期いたします。

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