【未成年でも飲める京都のお酒】京都米サイダー
お米と言えば日本古来からの主食ですが、中には日本酒専用のお米というのもあるんですね。そんなお米を利用してサイダーにしたのが今回ご紹介する「京都米サイダー」というわけです。
京都米…なんて聞いたことがありませんね。この京都米とは京都府産酒造好適米「祝」のこと。
「祝」は、1933年に京都府立農事試験場丹後分場(現京都府丹後農業研究所)で誕生。当時から良質の酒米として高い評価を得ていたものの、戦争による食糧難の影響や、草丈が高く倒れやすい性質で機械化に適さなかったことから栽培が減少し、1960年代後半以降、栽培が途絶えていたのですが、高級酒志向が高まる中で「京都の米で京都独自の酒を造りたい」という気運が高まり、京都の伏見酒造組合が「祝」に注目しました。農家と酒造組合が力を合わせて復活に取り組み、1992年から再び栽培が始まりました。現在では丹後・丹波地域を中心に府内各地の契約農家で栽培され、府内の蔵元だけで「祝」を使った酒造りに取り組まれています。
でも、お酒はお酒。未成年の方や妊娠中の方、お酒に弱い方にはどうしても楽しんでいただくことができません。そこで、それをサイダーにしました。それが「京都米サイダー」というわけです。
まずは外観から見ていきましょう。
米の形をを金色でデザインしたものになっています。米粒の中に稲穂がかたどられており、シンプルではありますが、一瞬でそれが米だと分かるようになっています。どこか日本酒のラベルのような雰囲気で、少しワンランク上の飲み物のような雰囲気があります。しっかりと「祝」のことが協調されています。
米がそこに沈殿しているのはたくさん米が含まれているという証拠。
しっかりとかき混ぜて飲む必要がありますが、サイダーなので思いっきりかき混ぜるというわけにもいきません。
開栓前に逆さにしてお尻を回します。すると少しづつ米が落ちてきて全体に広がってくれます。
お味の方は、お米の甘さがしっかりと感じられるようになっています。
始めは普通のサイダーのような感じではありますが、お米の食感を楽しみながら飲むことが出来ます。普段お酒用に使われているのでいつも食べているお米とは違った雰囲気を楽しむことができます。
京都でも「祝」という酒造用のお米が作られている、全国にアピールする上で良い品ではないでしょうか?