【神戸の街を海から一望】コンチェルト乗船記 2018/9/2
※livedoorブログ「みやこ路のシティーライナー 鉄道日記」に投稿した記事を元に新たに再制作したものです。
今回ご紹介するのはこちら「コンチェルト」です。神戸港を発着しレストラン船として神戸港の周辺を周航するクルーズしています。
元々は大阪港と神戸港を結ぶ大阪湾遊覧クルーズ船「シルフィード」として就航したのですが、現在では阪神淡路大震災からの復興のシンボルとして神戸港の一つの目玉となっています。
コンチェルトは神戸を代表する建築物であるポートタワーと神戸海洋博物館が見える神戸ハーバーランドモザイク1Fから出航します。
船尾のコンチェルトの文字と合わせて神戸らしい一コマです。乗船開始時刻の少し早い目に行ってこの角度で記念撮影するのが良いかも知れません。
コンチェルトという船の名前には神戸の青く広がる海の波の音や船の上から眺める景色、食事、演奏やイベントなどのエンターテインメントなどこれら全ての調和が「コンチェルト(協奏曲)」の意味に込められているそうです。
さて、コンチェルトに乗船し、神戸港の旅を楽しみましょう。
この日私はたまたまペア乗船券をいただいたので祖母に連れられて乗船することに。ランチクルーズ、ティークルーズ、トワイライトクルーズ、ディナークルーズの一日4便運航されているのですが、今回乗船したのはティークルーズ。乗船時間は約1時間30分の小旅行です。
レストラン船ということで料理を注文して船内で食べるということが基本となります。私たちはケーキセットを注文しました。ブルーベリーの味がアクセントとなるチーズケーキであったことをこの写真を見て思い出しております。
ドリンクは飲み放題ですが、アルコール類は有料でした。
料理を注文せずに乗船することも可能ですが、乗船のみのお客様が過ごすことができるスペースがエントランス付近のソファと最上階の甲板のみとかなり限られています。甲板からずっと景色を眺めるなら別ですが、何か料理を注文するのがおすすめです。いくら湾内のみの航海といえ、海の上は陸と違いかなり寒暖の差が激しいもの。私が乗船したのは9月でしたが、照り付ける太陽のおかげでずっと甲板にいるというのはかなり辛いと思います。食事後もレストランスペースは出入り自由なので、気ままに出入りしてフリードリンクで休憩しながら冷暖房完備の中でゆったりと過ごすこともできます。
さて、ここからは甲板に上がって私が撮影した写真を用いて簡単にコンチェルトからの眺めを紹介していこうと思います。
甲板に上がるとまず目に止まったのは写真の大型貨物船です。確か、航行中ではなく停泊していたものだったように思います。神戸港は国内有数の貿易港ですので、写真のような大型貨物船が日夜多数発着します。
神戸には海の港だけでなく空の港として神戸空港があります。コンチェルトに乗船していると上空を飛んでいく飛行機を必ずと言っていいほど見ることが出来ます(現在は新型コロナウイルスによる減便の関係で分かりません)。
写真は神戸空港をハブ空港とするスカイマーク。神戸ー茨城便を飛ばしていることが有名ですかね。
コンチェルト最大のハイライトはやはりこちらの明石海峡大橋ではないでしょうか。
明石海峡大橋の下を通るわけではないですが、迫力ある世界最大のつり橋を一望することができます。
(反対側から明石海峡大橋を眺めた様子は以下記事に載せています。)
miyakoji-cityliner.hatenablog.com
ふと見上げるとコンチェルトの旗と日の丸がたなびいています。
日ごろのストレスから解放されて優雅な気分に浸ることができます。暑さ寒さを気にしなければの話ですが…。
カラフルな駐車場はUSSという現車オークションのもの。オンラインでオークションに参加できるそうで、そのオークションに出される車を保管しておくための施設だそうです。あまりにもカラフルなので遠くからでも目を引きます。
パシフィック エチレン…エチレンを運ぶ船でしょうか?船尾には横浜の文字も見えます。横浜と神戸の間を行き来する船なのでしょうか?疑問が深まりますね。
印象的な赤い橋に目を向けると丁度ポートライナーが橋を渡ろうとしているではありませんか。慌ててシャッターを切りました。
この赤い橋は神戸大橋といって神戸市内とポートアイランドを結ぶための橋です。神戸の物流にとって必要不可欠な存在ですね。
丁度反対側からもポートライナーがやってきたのですれ違いの様子を見ることができました。普段はホームドア越しからしか見ることが出来ないポートライナーのすれ違いとなると鉄道ファン的に興奮度MAXです!
2枚前の写真と比べてもらうとよく分かるのですが、先ほどの編成とは車体の塗分けが違うことにお気づきでしょうか?普段気づかないことでも別の角度からだと気づくこともあるものです。
今度はカーフェリーが見えてきました。この船は「みやざきエクスプレス」といって神戸港から宮崎を結んでいるようです。Wiki情報ですが…
川崎重工のドックが見えてくると、コンチェルトの旅もクライマックスになります。
川崎重工は19世紀後半に設立された歴史ある企業で、神戸には官営兵庫造船所が払い下げられて以降、今日に至るまで造船が脈々と続けられています。
まず初めに見えてきましたのは、東海汽船のボーイング929型「ジェットフォイル」です。東海汽船は伊豆諸島を中心に運行している船会社です。ボーイングと飛行機製造で有名なあのボーイング社です。飛行機製造以外にもこのような船の建造も手掛けているんですね。超高速船として東京や伊豆半島と伊豆諸島を結んでいます。
写真のピントが甘いようですが、ご了承を。
もちろん自衛隊の船がいつ入港しているなんてことは機密情報ですから、見れたらラッキーな存在です。丁度浸水をしているところですかね?
神戸ベイクルーズはコンチェルトと同じく神戸港や大阪湾を周遊するクルーズ船ですが、一周40分から45分とコンチェルトに比べると手軽な存在でもあります。大人1300円、中高生・65歳以上1100円、小学生650円。今度は神戸ベイクルーズにも乗船してみたいところですね。
神戸ベイクルーズにはこちらの「Ocean Prince」も運行されており、先ほどのRoyal Princessと交互に30分間隔で運航しています。それぞれの船で少し航行のコースが違うのでどちらにするかは予め調べておいた方が良さそうです。
神戸ベイクルーズ「Ocean Prince」と並走したまま神戸ハーバーランド前に戻ってきました。「Ocean Prince」とポートタワー、神戸海洋博物館を入れて最後に一枚撮影。楽しかった神戸の海の旅もこれでもうおしまいです。
海の上からぜひ、いつもとは違う神戸をお楽しみください。
コンチェルト公式ホームページはこちらから