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【2020年度末で引退】近鉄12200系に乗ってきた! 2020/9/9

※本文中の情報は取材日のものです。できるだけ最新の情報に更新するよう努めてまいりますが、お出かけの際には各自で最新情報をお調べいただきますようお願い申し上げます。

 今年度末で引退することが決定している、近鉄12200系。少し前に私のブログでも紹介した車両ですが、今回は実際に乗車することができましたので、車内の様子などを中心に紹介していきたいと思います。

 前回記事はこちら。まだご覧になっていない方は、ぜひこちらの記事もご参照ください。

miyakoji-cityliner.hatenablog.com

 

近鉄12200系についてもう一度確認しておきましょう。

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近鉄12200系

1970年に開催される日本万国博覧会(大阪万博)に歩調を合わせて「伊勢・志摩を万博第2会場に」という合言葉のもと、万博輸送の便を図るべく難波線の建設を推進するのと並行して、万博来場客を伊勢志摩に誘致させるべく鳥羽線の建設を行い、また志摩線では改軌工事が完成することに合わせて、難波・名古屋の両駅と賢島駅の間に直通特急が運転されることになり、この時の輸送量増加を見越して特急車両を大量増備する名目で製造されました。かつてはスナックコーナーと呼ばれる供食設備があったため、スナックカーと呼ばれています。

そんな12200系ですが、登場から50年一般用車両にはもっと古い車両が沢山ありますが、流石に老朽化は避けられないのか、2020年春に登場した新型特急車両80000系「ひのとり」によって今年度末までに全車置き換えられることが決定しています。

 

新型車両にも負けない超快適な客室

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車内の様子

 12200系は1985年から1996年にかけて車内のリニューアル工事を施工しています。

内装を明るい色調の物に変更し、座席のリクライニング方式は3段式からフリーストップ式に、出入台と客室内に仕切りを設けるなど多岐にわたっています。この徹底したリニューアルのおかげで古さを一切感じさせない車内になっていると感じました。まさか、この車内を見て誰も50年前の車両だとは思わないでしょう(笑)

 

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座席からの様子

座席に座った視点から見るとこんな感じ。暖色系の照明が心を安らいでくれます。また、窓も大きいので流れゆく車窓を満喫することもできます。

デッキとの仕切りには号車表示と禁煙/喫煙表示のみで比較的シンプル。一般的によくある広告が無いので、この落ち着いた雰囲気をよりよくさせているような気がします。次駅案内などをするためのLED表示機が設置されていないですが、1985年ごろのリニューアルだとそこまで期待するのはちょっと厳しいですかね。

今年の春まで喫煙車が連結されていましたが、全車禁煙に変更されました。喫煙ルームは設置されていないので、12200系では煙草を吸うことはできなくなりました。

 

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座席

座席は先ほど紹介しました通り、フリーストップ式のリクライニングシート。クッション性も程よく、長時間の乗車にも十分適応できそうです。フットレストは装備されませんが、前の座席の下がが少しくぼんでいますので足を置くことができます。テーブルはインアーム式のものですので、パソコンを広げるのは不可能と思われるサイズ。ギリギリ駅弁が乗る程度の大きさです。コンセントも装備されていませんが、リニューアルの時期を考慮すると十分な設備だと思います。まぁ、現代の車両としては少し物足りないと思いますが...。少々残念な点とすれば、二人掛けの座席の間にヒジ置きがない点でしょうか。知り合いで座るなら問題ありませんが、見知らぬ人と隣で座る場合、ちょっとそわそわとした気分になるかもしれません。

 

清潔感のあるデッキ

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洋式トイレ

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和式トイレ

トイレは洋式、和式それぞれひとつずつ設けられています。両方ともしっかりと掃除されており、清潔感が十分感じられました。リニューアルから30年近くが経過しているわけですから、徹底した清掃のお陰でここまでの清潔感が保たれているのでしょう。

 

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洗面台

洗面台はデッキに一つだけ設けられていました。水道は自動ではなく、床にあるペダルを踏むことで水が出る仕組みになっています。

 

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おしぼり

近鉄特急名物のおしぼりもしっかりと準備されています。一人一本までの旨が記されています。

 

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鏡の反射を見ていただくと分かると思いますが、デッキはそこまで広くなく必要最小限の設備のみが整っているという感じです。写真は洗面所の鏡ですが、なんと洗面所はドアのすぐそばにありますので、停車中の洗面所の利用は避けた方が良さそうです。洗面所の向きを変えるなどのことはできなかったのでしょうか?元々、リニューアル前まではデッキと客室の間の仕切りが無かったので、デッキが区切られているだけまだましなのかもしれませんが…。客室がかなり快適なだけに少し残念です。

 

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ドア

ドアは折戸ですので、開閉の際には十分ドアから離れておく必要があります。ドア自体は狭い印象。おそらく車いすでの利用は難しそうです。

 

他の編成と連結している場合は運転室に入れる!

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運転室へのドアが開いている

近鉄特急の一般車両は様々な両数の車両を連結して編成を組むことを前提としているので、通り抜けのために連結時には貫通扉が開いています。車内から方向幕が見れるというのがどこか新鮮ですね。

 

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運転台

通り抜けの際には運転台を見ることが出来ます。

車掌台に立ち入ることもできそうでしたが、乗務員の方が移動で利用されていましたので、車掌台に入ることはやめておきました。

 

歳の差40年以上⁈の車両が連結される

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22600系と連結されていた

今回私が乗車した列車は22600系と連結されていました。22600系の登場は2009年ですから歳の差はなんと40年以上。こんな年の離れた車両同士を連結して運用する会社もなかなか無いと思います。両者を乗り比べてみるのも面白いかもしれません。私は22600系には乗車したことがありませんので何とも言えませんが、噂に寄れば12200系をはるかに超える超快適だとか。12200系でさえ、超快適な乗り物なのに22600系は一体何者⁉という感じですね。

 

引退までカウントダウンが始まっている近鉄12200系。引退までに是非一回は乗っておくことを強くお勧めします。

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