【もうすぐ引退】近鉄12200系を発見 2020/3/21
※本文中の情報は取材日のものです。できるだけ最新の情報に更新するよう努めてまいりますが、お出かけの際には各自で最新情報をお調べいただきますようお願い申し上げます。
先日、近鉄では新しい名阪特急車両80000系「ひのとり」が運転を開始しました。その陰で引退をする車両もあります。それは今回紹介する12200系です。
近鉄12200系は1970年に開催される日本万国博覧会(大阪万博)に歩調を合わせて「伊勢・志摩を万博第2会場に」という合言葉のもと、万博輸送の便を図るべく難波線の建設を推進するのと並行して、万博来場客を伊勢志摩に誘致させるべく鳥羽線の建設を行い、また志摩線では改軌工事が完成することに合わせて、難波・名古屋の両駅と賢島駅の間に直通特急が運転されることになり、この時の輸送量増加を見越して特急車両を大量増備する名目で製造されました。かつてはスナックコーナーと呼ばれる供食設備があったため、スナックカーと呼ばれています。
長年に渡って特急車両や改造によって団体専用車両として活躍してきたものの、老朽化に伴って今年運転を開始した80000系「ひのとり」よってねん出される21000系よってに2020年度中に置き換えられることになりました。
2015年度より近鉄特急の新塗装化が行われていましたが、そのころから廃車が予定されていた12200系は新塗装化はされず、全編成が今では珍しい旧塗装車として活躍しています。
2度リニューアルが行われていますが、今でも1960年代の雰囲気をとどめる12200系。今回は用事で近鉄京都駅を訪れた際に見つけたので撮影のみだったものの、引退までにぜひ乗車してみたいと思います。