【2020初詣】成田山不動尊を参拝 2020/1/3
※livedoorブログ「みやこ路のシティーライナー 鉄道日記」に投稿した記事を再編したものです。
目次
成田山不動尊ってどんなとこ?
2020年のお正月は成田山不動尊へ初詣に行きました。成田山というと、関東にお住いの読者の方は千葉県成田山にある「成田山新勝寺」をご想像になられると思いますが、大阪府寝屋川市には関西唯一の別院があります。日本で初めて人車一体の交通安全を祈願することから「交通安全祈願の成田山」として知られています。
京阪電車や京阪バスに乗られたことがある方でご存知の方が多いとは思いますが、どの車両の壁にも必ず成田山のお札が掛けてあります。また香里園駅の別の呼び名が「成田山不動尊前」となっています。これは成田山不動尊が昭和9年に、京阪電気鉄道がかつて経営していた香里遊園地跡地の一部の土地を寄進して施主となり建立されたことによります。非常に歴史のある淀川東岸の街道は古くから栄えていましたが、大阪市内からは表鬼門にあたり、京都からは裏鬼門に当たる地域でもありました。この地域の安全なる発展は地域住民と同じく沿線の輸送を担う京阪電鉄関係者の切なる願いでした。当山開創以来、京阪電鉄関係者は春、秋、年末に必ず参拝に訪れ、沿線地域の交通輸送と開発発展が無魔に進むことを祈願されてきました。各車両に掲げてあるお守り札は、毎年12月に年末年始輸送安全をご祈願された際に授与されるお札で、1年に一度必ず取り換えられ、お客様の安全が願われているそうです。
香里園駅から成田山不動尊へのアクセス方法
香里園駅には写真のように成田山不動尊の旗や横断幕が沢山かけられていました。やはり、京阪と成田山不動尊の関連は深いのですね。
成田山不動尊への道のりには成田山不動尊へ案内する看板が沢山あるので、迷子にならずに行けると思います。成田山不動尊へ上る坂の下には道沿いに屋台が沢山あります。屋台が見えたら成田山不動尊はすぐです。
到着 いざ中へ
正式名は成田山明王院というようです。成田山不動尊は成田山明王院のことを示すそうで、関西で成田山というとここのことを示します。
中に入っていきます。
まだ時間は朝の9時台。参拝者は思ったより多くないです。激混みという感じではないですね。正月期間中は朝5:30から本殿を開けておられるようです。
謹賀新年
中は正月ムード一色です。
本殿は朱色の柱が印象的です。参拝後、護摩木という細長い木の棒に願い事を書きました。護摩供祈祷とは、弘法大師空海が伝えた密教という教えに基づいたご祈祷で、成田山でも古来から受け継がれてきたものです。護摩木という特別な薪をたくことでお不動様に願いを伝え、その成就を祈ります。ご祈祷の際には「交通安全」や「家内安全」「商売繁盛」などの願意の中から選べます。中には一つの護摩木に複数の願い事を書いておられる方もいらっしゃるようなので比較的自由に願い事を書くことが出来ます。
その後、大師堂にて天国宝剣特別お加持というものをしていただきました。これは宝剣による正月5日間だけの特別お加持だそうです。
天国宝剣とは、42代文武天皇即位中の大宝年間に、大和(奈良県)の住人大原左衛門尉藤原天国に命じて作らせたもので、歴代天皇のお守りとして、常に御座のそばに置かれた宝剣です。天慶2年(939年)に起きた「平将門の乱」の折り、その当時即位していた朱雀天皇は京都大覚寺ゆかりの寛朝僧正に乱平定の平和祈願をお命じになり、不動明王の尊像とともに関東へ下り、国家安穏の護摩法が修されました。その糧としてこの宝剣が朱雀天皇より下されたと伝えられています。後に、この護摩法が修された千葉県成田市に不動明王を本尊とする成田山新勝寺が建立されました。
私は大吉のようです。この後、往路と同じ道を通って香里園駅に戻りました。帰り道を案内する看板は往路に比べると少ないですが、迷わずに戻ることができると思います。
京阪の香里園駅から徒歩15分の距離にある成田山不動尊。京阪電鉄とかなり縁の深いお寺です。この記事を読んで興味を持っていただければ幸いです。
成田山不動尊の基本情報
名称 | 大阪 成田山不動尊(大本山成田山大阪別院 明王院) |
所在地 | 大阪府寝屋川市成田西町10番の1号 |
アクセス |
京阪香里園駅から徒歩15分または、京阪バス「成田山不動尊前」下車すぐ(1番のりば「三井団地」「ビバモール」方面行きバス) 国道1号線か国道170号線を経由し寝屋川市内へ向かいます。寝屋川市内の「国道太間交差点」(国道1号線)もしくは「木屋南交差点」(国道170号線)からは、案内掲示板を目印に向かうと成田山不動尊にたどり着けるそうです。 |
駐車場 | 300台 |
問い合わせ先 | TEL:072-833-8881 |
HPアドレス |